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”やり手”クルド人不法滞在者が「強制送還」されるまでの一部始終…送還促進に本腰を入れる入管、避けて通れない「外国人問題」のリアル

公開日
2025-07-24
メディア
東洋経済オンライン
記事要約
2024年6月に施行された改正入管法により、不法滞在や不法就労、難民申請を繰り返す「送還忌避者」への対応が強化され、送還が進められている。2025年7月8日には、象徴的な存在とされた埼玉県川口市のクルド人男性M氏がトルコに強制送還された。M氏は過去に5回の難民申請を繰り返し、仮放免状態で長年滞在、実質的な会社経営やメディア出演などを行い、法令違反を繰り返していた。

改正入管法では、難民申請を3回以上繰り返す者や重大犯罪者には送還停止効の例外を適用し、送還可能とした。これにより、法的な壁が取り除かれた。M氏の送還も慎重な準備のもと実施され、扇動的な言動や妨害行為も見られたが、大きな混乱はなく、送還は成功した。

M氏の事例は、川口市に約700人いるとされる同様の仮放免中のクルド人にも影響を与えており、帰国を決める人も出始めている。入管庁は2030年までに送還忌避者を半減させる目標を掲げ、不法滞在対策を強化中。今後の移民政策を進めるには、まず不法滞在・不法就労の問題解決が不可欠であるという認識が広がっている。
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