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タクシー業界に「ベトナム旋風」は巻き起こるか? 「外国人は地理が弱い」「接客マナーが合わない」は時代遅れ? 10年で運転手4割減の現実を考える

公開日
2025-06-16
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記事要約
日本では、インバウンド需要や高齢化によりタクシーの利用が増える一方で、ドライバーの数は減少し続け、業界の存続が危ぶまれている。2004年をピークに法人タクシー運転者数は減少し、2022年には約21万人にまで落ち込んだ。

この状況を受け、政府は2024年に「特定技能1号」に運送業(トラック・バス・タクシー)を追加し、外国人ドライバーの受け入れを開始した。特にベトナム人の採用が進められ、現地での日本語教育や運転研修を経て、年間300人規模の育成が目指されている。

外国人ドライバーに対しては「言葉が通じにくい」「地理に疎い」などの偏見が根強いが、技術の進化(ナビアプリ・翻訳端末)により、これらの課題は克服可能になっている。また、接客マナーに関する懸念も、多様化する利用者ニーズの中では一律の基準では測れなくなってきている。

ベトナム人は一般に誠実で勤勉な性格であり、日本でも真摯に仕事へ向き合う姿勢が期待されている。特に家族を支える目的で来日する人が多く、モチベーションも高い。

日本の人口は2070年に8700万人まで減少し、そのうち1割が外国人になると予測されている。地方を中心に、外国人労働者は今後ますます重要な役割を担う見込みである。

結論として、外国人タクシードライバーの積極的な受け入れは、人手不足の解消にとどまらず、日本社会の多様性と共生の促進にもつながる重要な一歩である。
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