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移民サービス会社が詐欺との関わりを疑われ家宅捜索を受ける

公開日
2025-07-03
メディア
The Nation
記事要約
タイ特別捜査局(DSI)は木曜日、バンコクにある移民サービス会社の4か所を家宅捜索した。この会社がカンボジアの詐欺組織と関係している疑いがあるためだ。

捜索対象の1つであるクローンサームワー区の2階建てタウンホームでは、近隣諸国からの外国人労働者に対し、パスポート申請、労働許可証の更新、雇用主変更、社会保険登録などのサービスが提供されていた。

DSIのユッタナー局長によると、この会社は出稼ぎ労働者をだまし、不正な金融取引に使われた「ミュール口座(他人名義の口座)」と関わりがあり、数億バーツ規模の資金が動いていたという。一部の口座は他のタイ企業名義で、カンボジアの高官3人と関連しており、約1億バーツがその関係者に渡っていたことが確認された。

DSIは、この不正スキーム全体で最大4億バーツにのぼる可能性があると見ている。また、タイとカンボジア両国の労働省が関与していた可能性があるが、証拠が出るまで非難はしないと述べた。

調査は、出稼ぎ労働者が2500バーツの不明瞭な手数料を請求されたと報告したことがきっかけで始まった。現在のところ、関与が確認されているのは1社のみだが、調査は継続中である。
タグ
タイ