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単純労働が“不法就労”となるのはなぜ? 外国人労働者が厳格に仕事を「限定」される深い理由

公開日
2024-05-31
メディア
弁護士JPニュース
記事要約
5月中旬、人材派遣会社の社長らが、ベトナム人とネパール人を群馬県の建築資材工場で資格外の労働をさせたとして逮捕されました。これに対し、ネットでは「なにがダメなの?」との声が多く寄せられましたが、外国人の在留資格管理は入管法に基づいて行われており、資格外の労働は違法です。特に、外国人は「技術・人文知識・国際業務」の資格で入国しており、単純労働を行うことは許可されていません。

また、外国人労働者は日本の人手不足を支えているものの、無秩序に受け入れることは日本人の職を奪う危険があり、在留資格の厳格な管理が必要です。2019年に施行された特定技能制度や、今後導入予定の「育成就労制度」は、外国人労働力を日本の人材不足に適応させるための法改正です。これにより、外国人労働者の育成や人材確保が進み、ブラック企業の問題を解消することが目的です。

日本は「選ばれる国」として、国際労働市場で安全で魅力的な労働環境を提供しており、そのための制度整備が進んでいます。毎年22万人の外国人労働者が流入しており、今後さらに外国人労働者との共生が進む社会になることが期待されています。
タグ
在留資格,外国人雇用