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ドナルド・トランプ大統領は、ロサンゼルスの抗議活動に直面しながらも、最大限の移民政策を推進している。

公開日: 2025-06-10
メディア: AP News
記事要約: 2025年6月、トランプ大統領は、不法移民の大規模な強制送還作戦を実行に移し、その影響でロサンゼルスでは大規模な抗議活動が発生しています。これに対し、トランプ氏はカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムの反対を無視して、州兵と現役海兵隊を動員しました。大統領が州知事の同意なく州兵を派遣するのは60年ぶりです。

抗議活動は、移民の一斉逮捕がロサンゼルス市内で行われたことに端を発し、暴動や自動車の炎上、衝突が発生。一部はシカゴやボストンにも波及しました。トランプ氏は、秩序維持のためには必要な措置だったと正当化しています。

カリフォルニア州はこの軍派遣を「州の主権を踏みにじるもの」として提訴し、民主党の上院議員パディーヤ氏は「この危機はトランプ自身が生み出したものだ」と非難しています。また、州当局やロサンゼルス市警は、事前に連邦からの連絡がなかったとし、現場対応が混乱したと指摘しました。

トランプ氏は選挙中から、数百万人の不法移民を追放するという最大規模の国内強制送還計画を掲げており、今回の行動はその一環と見られています。政権は、収容施設の拡大や移民捜査官の増員に数十億ドルを要求しており、年間100万人の送還を目指しています。

しかし、かつてトランプ氏を支持していた一部からも批判の声が上がっており、フロリダ州の元トランプ支持団体の創設者イレアナ・ガルシア氏は「人道的にも許容できない」と述べ、現政権の強硬措置に懸念を示しました。

この出来事は、今後のアメリカ社会や政治に大きな波紋を広げる可能性があります。
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