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来日最初のおもてなしが「2時間の行列」…出遅れる『電子渡航認証システム』導入…対応遅すぎの声も

公開日
2025-06-23
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FRIDAY
記事要約
訪日外国人旅行者の増加に伴い、日本の空港では入国審査や保安検査に長時間を要する事例が続いている。国は「入国審査待ち時間20分以内」を目標としているが、成田や羽田などの主要空港では1時間以上かかる日が頻発しており、現実との乖離が見られる。一方で、電子申請サービス「Visit Japan Web」や、2025年4月から導入された入管と税関を統合する「共同キオスク」など、新たな仕組みにより手続きの簡素化と時間短縮が進んでいる。特に外国人旅行者の中には、これらの電子化を使いこなす人も増えており、日本人よりスムーズに入国している例もある。

海外では入国審査のデジタル化がさらに進んでおり、韓国では電子申告書の導入、ヨーロッパでは2025年に導入予定の出入国管理システム「EES」、シンガポールや香港の自動ゲート活用などが進んでいる。対照的に、アメリカでは依然として長時間の待機が常態化しており、審査の厳格化も影響している。インドにおいては、審査官の対応の非効率さが問題となっている。

日本でもようやくアメリカのESTAに相当する電子渡航認証「JESTA」の導入が2028年度から予定されているが、これはアメリカの導入から20年以上遅れており、申請方法や料金など詳細は未定のままである。インバウンド需要が急増する中で、今後さらに混雑が深刻化する懸念があり、抜本的な改善策が求められている。
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