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ポルトガル: 移民バロメーター

公開日
2025-01-30
メディア
European Website on Integration
記事要約
「移民バロメーター調査」は、ポルトガル国民の移民に対する認識を探るために行われ、フランシスコ・マヌエル・ドス・サントス財団がスポンサーを務めました。この調査によると、ポルトガルの多くの人々は移民政策が過剰に寛容だと考えており、67.4%が移民は一般市民よりも犯罪を犯すと感じ、68.9%が移民の存在が賃金水準を低く保っていると信じています。しかし、移民が経済に貢献していることも認識されており、68%が移民が国家経済に重要な役割を果たしていると答えています。特に建設業、農業、サービス業などの分野では、移民の貢献が欠かせません。

一方で、移民に対する恐れも根強く、約51%の回答者が移民がポルトガル文化や公共安全を脅かす可能性があると感じています。この恐れは、実際の移民の数を過大評価していることに起因している部分もあります。ポルトガルの移民は全人口の9.8%を占めており、これはEU内の他の17カ国よりも少ない割合です。

調査は、社会的信頼が移民に対する肯定的な態度と関連していることも示しています。移民の受け入れや交流が進んでいる地域では、住民の移民に対する認識がより好意的である傾向があります。

調査は2024年7月13日から8月30日の間に行われ、オンライン調査と電話インタビューを通じて1,072人の回答を得ました。この調査結果からは、移民はポルトガルにとって脅威ではなく、経済的な機会として見られるべきだという声が浮かび上がっています。
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