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英国における移民拘留

公開日
2024-12-12
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The Migration Observatory
記事要約
イギリスでは、移民法の執行の一環として移民拘留が使用されていますが、他の国々と異なり、拘留期間に上限を設けていない点が特徴です。拘留は懲罰ではなく、移民管理を円滑に進めるための手段として利用されていますが、精神的健康への悪影響が広く報告されています。特に拘留期間が長くなるほど、精神的問題(不安、うつ、PTSDなど)のリスクが高くなることが研究で示されています。

2023年には、約18,400人が拘留され、拘留施設の数は減少傾向にありますが、依然として拘留期間が長引く傾向があります。例えば、2024年6月30日には約1,800人が拘留されており、その大部分は男性(81%〜98%)でした。拘留の大部分は非EEA(欧州経済領域外)国籍の人々に関するもので、EU諸国の市民の拘留者は少数派です。

イギリスの移民拘留には、最大拘留期間が定められていないため、長期間拘留されることが多く、2023年には35%の拘留者が28日以上拘留されていました。また、移民拘留に対する司法的な異議申し立てが制限されるなど、拘留制度の強化が進んでいます。

加えて、2023年には不法拘留に対する補償金が増加し、838件で総額1,180万ポンド(約16億円)が支払われました。なお、イギリス政府は新たな移民拘留施設を開設する計画も進めており、2023年8月には新たに1,000床の収容施設を整備予定としています。

また、移民処理センター「マンストン」に拘留される人々は公式な拘留統計には含まれていないため、データに不整合があることが指摘されています。
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