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「インドカレー屋」実はネパール人運営が多い理由とは? 産業が育たず、貧困で世界有数の「出稼ぎ国家」に。しかし日本に来ても様々な困難が

公開日
2024-04-13
メディア
東洋経済オンライン
記事要約
「インネパ」とは、ネパール人が運営するインドカレー店のこと。日本でこのタイプの店が増えた背景には、ネパール人が日本のインド料理店で働くようになり、独立して店舗を開店したことがある。さらに、1990年代以降、ネパール人の出稼ぎが増え、日本でカレー店を開くケースが増加。特に、ビザの緩和とブローカーの存在が大きな要因となった。

インネパのメニューは、日本人の好みに合わせて、スパイス控えめで甘さを強調したカレーやナンを提供しており、安価で食べられることが特徴。これらの店が「コピペ」のように全国に広がった背景には、ネパール人たちが「失敗できない」という強い思いを持ち、成功するために他店のメニューを模倣しているため。

また、ネパール国内の経済的困難が、ネパール人にとって海外で働くことを強く促す要因となり、インネパを経営する人々が日本で生活を支えるために努力していることが描かれている。しかし、その過程で、ブローカーの存在がネパール人に搾取的な状況を生むこともある。

室橋裕和さんの著書『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』では、ネパール人たちが日本の文化に適応しながら独自の料理を作り上げた点を評価し、インネパが今後も日本国内外で生き延びる可能性が高いことを指摘しています。
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