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「日本なら稼げる」という言葉を信じて…インドカレー店で働くネパール人が直面する「稼げない」という現実

公開日
2024-04-08
メディア
プレジデントオンライン
記事要約
「インネパ」と呼ばれるネパール系カレー屋が日本で急増した背景には、ネパール人の移住希望とそれに伴う「コックのブローカー化」が関係しています。最初はネパール人コックが独立してカレー屋を開業し、母国から新たにコックを呼んで育てるというシステムが広がり、それが爆発的に増えました。しかし、次第にビジネスの本質が「カレー屋」ではなく、「ビザの手配」にシフトし、調理経験がない人々を無理にコックとして日本に呼び寄せるケースが増えました。コックたちは、しばしば安い給料や過酷な労働条件で働かされ、搾取されることが多く、生活のために借金をしてでも日本に来るという状況が続いています。

さらに、カレー屋の多くは経営者がブローカーとなり、他のネパール人を呼ぶことで利益を上げる仕組みを作り上げました。しかし、その結果として、品質の低い店も増え、味やサービスが乏しい「インネパ」が増殖しています。ネパールの教育水準や産業の発展が遅れていることも、海外での出稼ぎ希望を強め、安易に商売を始める人が多い背景にあります。

一部の成功した例もありますが、大半の店は商売の本質を軽視し、模倣的なビジネスに終始しています。そのため、短期間で閉店する店も多く、現状では「インネパ」の増加は頭打ちとなりつつあります。
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