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トランプ大統領は国外追放を増やすことを目指しながらも、移民裁判官をさらに解雇している

公開日: 2025-04-22
メディア: npr
記事要約: トランプ政権は政府の縮小と移民取締り強化を進める中で、マサチューセッツ、カリフォルニア、ルイジアナの移民裁判所で新たに少なくとも8人の移民判事を解雇した。いずれも2年間の試用期間終了時点で理由の説明なしに解雇通知を受けたもので、これは連邦職員の解雇を進める政権方針の一環とみられる。

これに対し、公共部門の労働組合などが政権を提訴しており、既に13人の元判事が集団で不当解雇として異議申し立てを行っている。移民裁判所では年間500～600件を処理する判事もおり、未処理案件は約400万件に上る。今回の解雇は裁判所の人手不足をさらに深刻化させる。

トランプ大統領はSNSで「全員に裁判を与えることは現実的でなく、数百年かかる」と発言しており、迅速な送還のために裁判抜きでの判断を進めようとしている。EOIR(移民審査局)は、審理なしに法的に不十分な難民申請を却下するよう判事に指示する文書を出しており、これが正当な手続きの軽視として批判を呼んでいる。

判事組合のマット・ビッグス会長は、「裁判官を解雇するのは矛盾している。むしろ増員すべきだ」と述べ、政権の対応を批判した。
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