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極右保守派の約54%は、連邦政府は不法移民を阻止するために暴力を使うべきだと言っている。

公開日
2025-01-06
メディア
The Conversation
記事要約
ドナルド・トランプの移民に対する過激な言説は彼の政治キャリアの一環であり、2024年大統領選挙キャンペーンではその攻撃がさらに過激化しています。2024年9月、トランプは不法移民を「軍事侵略」と比較し、10月初めには不法移民の犯罪者に「悪い遺伝子がある」と発言しました。このような発言は、特に保守的な層において不法移民に対する暴力が正当化されるべきだという意見を強めています。

2024年7月に実施された調査によると、多くのアメリカ人が移民に対する暴力を容認していることがわかりました。例えば、「政府が不法移民を止めるために暴力を行使すべきか?」という質問には、全体で26%が賛成しましたが、保守的な回答者の間ではその割合が47%に達しました。また、「個人が不法移民を止めるために暴力を行使するべきか?」という質問には、保守的な人々の21%、極右の回答者の41%が賛成しました。さらに、テキサス州が不法移民に対して銃撃を行うべきかという質問には、全体で12%が賛成したものの、極右層では52%が賛成する結果となりました。

このような過激な言説は暴力的な態度を助長する可能性があり、過去には政治的広告の中で暴力的な比喩が若者の政治的暴力支持を高める結果を生んだこともあります。また、トランプが使用した「侵略」や「寄生虫」という言葉が、2019年のエルパソで起きた白人至上主義者による銃撃事件の動機となったこともあります。

移民に対する敵意は新しいものではありませんが、現在の政治環境では、トランプの再選が移民に対する過激な言説をさらに助長し、結果的に暴力や対立を引き起こす可能性があると研究者は警鐘を鳴らしています。
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