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ドイツ首相の最有力候補は移民政策の厳格化を誓うが、極右とは協力しないと語る

公開日
2025-02-03
メディア
CNN
記事要約
ドイツの選挙戦が最終局面に差し掛かる中、次期首相とされるフリードリヒ・メルツ氏は、移民政策の強化を掲げて右派へのシフトを進めています。メルツ氏は、選挙戦で「ドイツの国境を管理し、書類なしで入国した者を帰還させる」と述べました。メルツ氏が率いるキリスト教民主党(CDU)とそのバイエルン姉妹党(CSU)は、現在選挙で30%の支持を集めています。

メルツ氏は最近、移民を制限する法案を2つ提出しましたが、そのうち非拘束的な法案は可決されたものの、拘束力のある「流入制限法」は失敗しました。特に、移民による犯罪の増加が選挙キャンペーンの中心となり、2024年1月にアシャッフェンブルクでアフガン出身の移民による攻撃で2人が死亡した事件や、12月にマクデブルクでサウジアラビア出身の移民がクリスマスマーケットに車で突っ込んだ事件が影響しています。

メルツ氏は、自党の議員が法案に反対したことを否定し、責任を社会民主党(SPD)に転嫁しました。また、ドイツの主要政党間には極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」と協力しないという「防火壁」が存在していますが、メルツ氏は、AfDが移民制限法案に賛成したことを受けて、この問題について協力は避けたいと強調しました。

さらに、米国のドナルド・トランプ前大統領の経済政策に関しては、欧州連合(EU)が共同で対応すべきだとし、ウクライナ支援に関しては引き続き支援する意向を示しました。
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ドイツ