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ドイツ議会、極右支持をめぐる論争のなか移民法を僅差で否決

公開日
2025-01-31
メディア
France 24
記事要約
ドイツ議会は、反移民政策を強化する内容の野党提案を金曜日に否決した。この提案は、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持を受けて可決される可能性があり、今後の選挙に向けて、ドイツ首相候補のフリードリヒ・メルツ氏の極右への態度が論争を呼んでいる。

メルツ氏は、移民に対する厳格な政策を選挙キャンペーンの中心に据えており、亡命申請が却下された人物による殺人事件を受けてその主張を強化している。しかし、そのアプローチは、極右政党との連携を疑わせるものであり、他の政党から批判を受けている。メルツ氏は、AfDとの協力を否定し続けている。

この週、メルツ氏は「移民制限法案」を提出し、家族再統合の禁止や脱出命令の強化を提案したが、議会での激しい議論の結果、350票対338票で否決された。メルツ氏は、移民問題に対してより厳格な立場を取ることで、AfDの支持を食い止め、中心的な政党の不満を引き出す狙いがあるが、これが成功するかどうかは不確かだ。

ドイツの選挙は2月23日に行われる予定で、メルツ氏は移民問題に関する強硬姿勢を通じて支持を得ようとしているが、その手法が極右との接近を助長するのではないかとの懸念が広がっている。
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ドイツ