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カナダ、入国管理規制強化:就学・就労許可の取り消しが容易に

公開日
2025-02-15
メディア
Times of India
記事要約
カナダは2025年1月31日から、新たな規制を導入し、移民・難民・市民権省(IRCC)の権限を強化した。これにより、国境管理および移民当局は、一時滞在許可(就学・就労ビザなど)を取り消す権限を広範囲に持つことになった。この措置の目的は、不正移民の防止や国境警備の強化、一時滞在プログラムの信頼性維持にある。

特に、就学・就労許可に関しては、許可保持者が永住権を取得した場合や死亡した場合、または行政上のミスによって誤って発給された場合に取り消しが可能となった。また、電子渡航認証(eTA)や一時滞在ビザ(TRV)の審査も厳格化され、犯罪歴や安全保障上のリスク、虚偽申請などが発覚した場合に、発給済みの許可が取り消される可能性がある。

この規制強化の背景には、不正な留学ビザの取得や無許可滞在の増加がある。カナダ政府は、虚偽の書類で取得されたビザを取り消すことで、制度の抜け穴を塞ぐとともに、身分詐称や不正滞在の防止を図っている。また、紛失・盗難・不正利用が疑われる許可証の無効化を可能にすることで、国境警備の強化にもつなげている。今回の変更により、カナダは移民制度の管理を徹底し、一時滞在プログラムの信頼性を確保することを目指している。
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