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カナダ移民:500万人の臨時労働者、許可期限切れ問題で対応

公開日
2024-12-02
メディア
Business Standard
記事要約
カナダでは、2025年末までに約490万人の一時滞在許可が期限を迎える見通しで、これに伴いビザ保有者の将来が懸念されています。移民大臣マーク・ミラー氏は議会で、カナダ国境サービス庁(CBSA)が移民法の執行を強化し、多くの滞在者が自主的に帰国すると説明しました。しかし、保守党議員トム・キミエク氏は、期限切れビザ保有者の管理に対する政府の準備状況に疑問を呈し、留学生など膨大な対象者を追跡する手段を問いました。

統計によると、多くの一時滞在者が労働や学業に従事しており、特にインド人がカナダ移民において大きな割合を占めています。一方で、カナダ政府は移民の急増が住宅不足や医療、社会サービスの過剰負担を招いているとして、今後数年間で永住者や一時滞在者の受け入れ数を削減する方針を発表しました。これには、永住者数を約21%削減し、一時労働者や留学生の数も大幅に減らす計画が含まれます。

移民アナリストのダーシャン・マハラジャ氏は、住宅不足や生活費の高騰、医療体制の圧迫を指摘し、カナダでの生活環境が悪化していることを強調。特にインド人労働者に対し、他国での選択肢を検討するよう提言しています。
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カナダ