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退職した米国移民判事が警告を発する

公開日
2025-04-08
メディア
NHK
記事要約
アメリカの移民裁判官は、非市民の未来を決定する重要な役割を果たしていますが、トランプ政権下で多くの裁判官が解雇され、元裁判官のジェームズ・藤本氏は、アメリカの理想が危機に瀕していると警鐘を鳴らしています。

藤本氏は、30年間移民裁判官として働いた後、トランプ政権下で移民への厳しい対応が進む中、適正な法的手続きがないがしろにされていることを懸念しています。また、移民裁判所の案件数は急増し、2020年には120万件だった裁判の backlog(未処理件数)が、バイデン政権下で370万件に達しました。

トランプ政権は、移民裁判官を多数解雇し、その理由を明かさず、裁判官たちの訓練費用が無駄になったと非難されています。さらに、トランプ政権は「敵国人法」を使い、ベネズエラからの犯罪組織メンバーを追放するなどして、通常の裁判手続きを省略しています。この法律は第二次世界大戦中に日本人を強制収容所に送るために使われた歴史があり、藤本氏は自身の家族の経験と重ねて危機感を抱いています。

移民の権利が侵害されているとする藤本氏は、アメリカの理想が形作られつつある現在の状況に強い懸念を示しています。
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