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米国は移民訴訟の結果が出るまでコロンビアの活動家マフムード・ハリルを釈放しなければならない

公開日
2025-06-21
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JURISTnews
記事要約
2025年6月21日、アメリカ・ニュージャージー州連邦地裁のマイケル・ファビアーズ判事は、活動家マフムード・カリルの即時釈放を連邦政府に命じた。カリル氏は、3月にニューヨーク市での学生による親パレスチナ抗議活動に関連して移民・関税執行局(ICE)に逮捕されて以降、ルイジアナ州の拘置施設に3か月以上拘留されていた。

判事は、カリル氏が逃亡の恐れもなく、地域社会に対して危険性もないことを理由に、ニュージャージー、ニューヨーク、ミシガン、ワシントンD.C.、ルイジアナの範囲内での居住を許可した。また、彼の移民審理が行われるルイジアナ州には出席しなければならず、アルジェリアのパスポートを返納し国外に出ることは禁じられている。グリーンカードの返還も命じられた。

政府は判決の一時停止を求めたが、裁判所はこれを却下し、カリル氏の拘留継続の試みを「極めて異例」と厳しく批判した。ファビアーズ判事は、「彼は逃亡の恐れも、危険性もない。以上だ」と断言した。

弁護人のアリナ・ダス氏は「表現の自由を理由に投獄されることがあってはならない」と述べ、カリル氏の家族との再会を喜んだ。また、ノール・ザファー弁護士は「本件は、政府が不都合な言論を移民法を用いて弾圧してはならないという、重要な憲法上の原則を再確認するものである」と語った。

一方でホワイトハウス報道官アビゲイル・ジャクソン氏は、控訴の意向を示し、「ニュージャージー州の地裁判事に、ルイジアナ州の拘置施設からの釈放を命じる権限はない。我々は控訴で勝訴し、カリル氏を国外退去させる方針に自信を持っている」と述べた。
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