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在留外国人急増で警察官の通訳不足が深刻 「中国人留学生による一家4人殺害」の担当者が語る人材育成の重要性 【福岡発】

公開日
2025-07-01
メディア
テレビ西日本
記事要約
福岡県の在留外国人は2024年末時点で約11万3千人と過去最多を更新し、特に中国人とベトナム人が多くを占めている。この状況により、外国人が関与する事件や事故が増加し、通訳警察官の需要が高まっているが、県警では約130人の通訳警察官では対応が追いつかず、業務の約4割が民間に委託されている。

通訳警察官の宮原智樹警部補(49)は、中国語に堪能で、多くの事件で通訳を担当。かつて中国人留学生による一家4人殺害事件にも関わった。語学を活かした警察活動に強いやりがいを感じており、通訳技術を競う大会でも優勝する実力者。

福岡県警では、語学力のある警察官の育成にも力を入れており、大学生らを対象にした職場体験会や、現地でのホームステイを含む海外研修プログラムを実施。これにより、ネパール語通訳者などが育成されている。

また、警察庁は新たに、取り調べにも電話による遠隔通訳を活用する方針を発表。これまで原則対面だった取り調べの通訳において、業務の効率化が期待されている。

言語や文化の違いを超えて、地域社会での共生を実現するため、通訳体制の強化が急務となっている。
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2025-02-04
在留特別許可,資格外活動,共生