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パスポート取得に生活保護受給… 不正入手で浮かび上がった「万能」マイナカードの弱点

公開日
2024-08-24
メディア
産経新聞
記事要約
大阪府警は、フィリピン国籍の女性ら3人を不正にマイナンバーカードやパスポートを取得したとして逮捕した。この女性は不法滞在で、顔写真のない日本国籍の娘の公的証明書を基に市役所でマイナンバーカードを手に入れ、さらに別のフィリピン人男性と結婚した。マイナンバーカードを持つことで、さまざまな権利を享受できるため、専門家は交付の経緯を検証する必要があると指摘している。

マルティネス被告(30歳)は、短期滞在ビザで日本に来たが、親類女性から「日本の身分証を取得する方法」を提案され、彼女の日本人の娘になりすますことを決めた。マイナンバーカードを取得するために、必要な書類を揃えたが、診察券は無保険で医療機関を受診して不正に作成したものであった。マイナカードは問題なく交付され、その後、被告は日本国籍の旅券を手に入れ、生活保護を不正に受給したり、婚姻届を提出したりした。

しかし、2024年3月、マルティネス被告が不法滞在を発覚し、収容されたことから、この不正が明るみに出た。総務省によれば、マイナンバーカードは累計1億枚以上発行されており、偽造被害が散発しているが、今回は正規のカードが悪用されたため、目視での不正発見が困難であった。名古屋大学の教授は、本人確認書類の適切な確認が基本であり、自治体職員の業務負担の多忙化が背景にある可能性があると述べている。
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