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外国人は日本で働きたいと思うのか…国際的な「外国人争奪戦」が激しく展開されている現実

公開日
2024-02-19
メディア
現代ビジネス
記事要約
コロナ禍により日本における外国人労働者の状況は複雑化しています。外国人労働者の増加は、新規入国者が減少した一方で、帰国できずに日本に残った技能実習生が「特定技能」資格に移行して働き続けたことが背景にあります。特に、コロナ禍での国際的な移動制限の影響を受けた実習生たちは、仕事を失うことなく日本に留まり、企業も新規実習生の受け入れ不安定さから既存の労働者を継続雇用する傾向が強まりました。

さらに、外国人労働者を巡る国際的な競争が激化しており、近隣諸国の経済成長や技術進展により、外国人労働者が日本に来る動機が薄れつつあります。高度な自動化の進展により、熟練労働者の需要が減少し、送り出し国での雇用が増加しているため、日本に渡航して働くことの魅力が減少しています。

また、コロナ禍により多くの国で人手不足が深刻化し、回復する国々での労働市場が活発化しています。これにより、短期的に他国での就業機会が増加し、日本は外国人労働者にとって魅力的な場所ではなくなる可能性があります。加えて、低い賃金水準とコロナ不況からの回復が遅れると、外国人労働者が他国に流出する恐れもあります。

結局、外国人労働者の受け入れは「不確実性」を抱えており、外交摩擦や予期しない事態が起きれば、労働者の流れは瞬時に止まることもあります。このことが、外国人依存型の政策の危うさを浮き彫りにしています。
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