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川口のクルド人、トルコの農閑期に難民申請、農繁期に帰国　血縁集団の絆で「移民の連鎖」

公開日: 2024-11-26
メディア: 産経新聞
記事要約: 埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人は、祖国トルコでの農業・牧畜の農閑期に合わせて来日し、難民認定を申請するケースが多い。秋に急増し、翌年の農繁期前に申請を取り下げ帰国するパターンが繰り返されている。この背景には、彼らの生活サイクルと生業がある。

血縁関係が強いクルド人社会では、「アシレット」と呼ばれる一族単位で結束しており、同じ村や家族のつながりで移住が連鎖する傾向が強い。川口では1990年代以降、先に来日したクルド人が解体業などを営み、後から来た人々を雇用する階層構造が生まれている。

クルド人は広範な地域に住むが、トルコ政府は長年にわたりクルド民族の同化政策を推進し、民族的自由を抑圧してきた。一方で、一部のクルド人はトルコ国内の非合法武装組織PKKを支持し、クルド人国家の樹立を夢見ている。

クルディスタンの豊かな資源と祖国での困難な状況を背景に、日本での難民申請が続いているが、地域住民との摩擦も生じている。
タグ: クルド人,難民認定