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カメルーン人男性の「難民不認定」取り消し訴訟が棄却 「現地の証拠」の真偽が争われる

公開日
2024-02-07
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弁護士JPニュース
記事要約
2024年2月7日、東京高裁は、カメルーン人男性フォン・フォン・クリストファーさんの難民認定不認可処分を取り消すよう求めた訴訟の控訴審で、請求を棄却する判決を下しました。クリストファーさんは、カメルーンでの独立運動に関与し、政府による迫害を避けて日本に亡命した人物です。2012年に来日後、2度の難民申請が不認可となり、2018年に訴訟を提起しました。

2023年5月、東京地裁はクリストファーさんが迫害を受ける恐れがあると認め、不認可処分を取り消す判決を出しましたが、高裁はこれを覆し、クリストファーさんの難民申請が不正確な証拠に基づいていると判断。特に、逮捕状や証拠書類にスペルミスや矛盾があり、その信憑性に疑問を呈しました。

クリストファーさんは、カメルーン国内で英語話者(アングロフォン)として独立運動に参加し、政府から迫害を受けていると主張しましたが、国側は証拠の真偽を否定。高裁はカメルーンの法制度と日本の法制度の違いを考慮せず、証拠を不十分とみなしました。

さらに、吉田幸一郎弁護士は、日本の難民認定システムのハードルの高さを批判し、クリストファーさんのように証拠を提出するのが難しい申請者にとって、日本の難民認定が極めて厳しいことを指摘しました。日本の難民認定率は0.3%と低く、クリストファーさんもその問題を訴えました。

控訴審の結果、クリストファーさんの難民申請は再び振り出しに戻り、今後の行方は不透明です。
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<社説>日本の入管政策 共生の理念に逆行する(北海道新聞)
入管政策,入管法,難民認定,永住者.育成就労