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正義の実践:ミシガン州立大学の移民法クリニックは教育と擁護活動をどのように両立させているのか

公開日
2026-02-02
メディア
State News
記事要約
Michigan State Universityの移民法クリニックは、2010年にDavid Thornson氏とVeronica Thornson氏によって設立され、15年以上にわたり、迫害から逃れてきた人々、犯罪や人身取引の被害者、虐待やネグレクトを受けた子どもなど、社会的に脆弱な移民を支援してきた。法学部の2・3年生が参加し、実際の依頼者を担当しながら、教員の監督下で高度かつ責任の重い移民法実務を学ぶ教育プログラムである。

クリニックは無料で法的支援を提供しており、スピードや利益よりも質の高い弁護に集中できる点が特徴だ。学生は週約20時間の実務を通じ、教室では見えにくい、複雑で頻繁に変わる移民法の現実や、時に生死に関わる判断の重みを体験する。

近年は、トランプ政権下での入国規制や移民取締りの強化により、恐怖と混乱が広がっている。現行の取締りは無作為性が高く、長年米国で生活し犯罪歴のない人々も拘束される一方、防御の余地があるケースが増えていると指摘される。過去の政権、とくにオバマ政権時代は、法的に送還が容易な対象を選別する効率的な運用だったという対比も示された。

渡航禁止措置は、在外公館の閉鎖などにより、承認済みでも手続きが進まない家族に深刻な影響を与えている。学内では、移民当局への対応を説明する多言語の「レッドカード」を配布し、権利理解を支援している。イーストランシングはサンクチュアリを掲げるが、連邦の執行を妨げるものではなく、自治体や大学が自らの資源で協力しないという意味にとどまる。

両教授は、移民をめぐる公共議論が不十分な理解に基づいていると批判し、実務を通じて学び、誤情報を正す責任の重要性を強調した。クリニックは、教育と社会貢献を両立させながら、学生が「実際に弁護士として行動する」場を提供し続けている。
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