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トルコ現地取材はなし　入管法の欠陥、地域住民の不安も取り上げず…NHK「川口クルド人特集」が犯した重大な過ちとは

公開日: 2025-04-28
メディア: デイリー新潮
記事要約: 2025年4月5日にNHK Eテレで放送された「フェイクとリアル　川口　クルド人　真相」は、SNS投稿を中心に川口市のクルド人問題を扱ったが、クルド人当事者や支援者の視点に偏り、番組構成も一方的に「被害者」として描いていたと批判されている。番組は再放送が中止され、NHKプラスからも削除された。

滝澤三郎名誉教授は、番組の問題点として、①クルド人問題の歴史的・政治的背景に触れず、本質を誤認させた点、②日本の旧入管法の制度的欠陥とその悪用実態を無視した点、③地域住民の不安や社会的摩擦に言及しなかった点を挙げた。さらに、番組がクルド人を一方的に擁護する政治的スタンスを取っているとの印象を与え、地域社会との分断を深めたと指摘する。

その結果、NHKの中立性が疑問視され、政府のクルド人送還政策の強化にもつながりかねない状況となった。NHKは多角的な視点から伝える方針を述べたが、番組制作における姿勢と責任が問われている。
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