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福岡で増加する在留外国人(前)

公開日
2025-08-05
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NetIB-News
記事要約
近年、福岡県や福岡市では、外国人と接する機会が大きく増加しており、外国人はもはや地域社会の一部として生活に深く関わる存在となっている。とくに福岡市では、海外からの留学生や就労者を中心に在留外国人が年々増加し、2025年4月時点で約5万5,000人が暮らしている。彼らの多くは東区や博多区に集中しており、そこにはモスクやアジアの食材店、日本語学校など、文化的・宗教的背景に配慮した施設や支援の存在が影響している。

市内の吉塚市場では、外国人と日本人が共存する「リトルアジアマーケット」が形成されており、多国籍の料理店や物産店が並ぶなど、異文化が共存する新たな地域のかたちが生まれている。こうしたなか、福岡市は「アジアの交流拠点都市」を掲げ、国際化政策に取り組んできた。外国人向けの相談支援センターの設置や、日本語教育の推進、多言語対応の行政サービスなどを通じて、外国人が安心して暮らせる環境づくりを進めている。

一方で、2024年度の外国人市民アンケートによると、福岡市は全体として「住みやすい」との評価が高いものの、多言語対応の不足や、就業機会、母国の食文化へのアクセスなどに課題も見られる。これを受けて、県は「FUKUOKA IS OPENセンター」を新設し、行政・法律・労働などの専門機関が連携して、多言語による生活・就労支援を行っている。福岡は今後も、多様な文化や価値観を受け入れながら、外国人との共生社会の実現を目指していく都市であるといえる。
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在留外国人数

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