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UND移民法クリニックは州全体の労働力と弁護士の不足に対処します

公開日
2025-08-24
メディア
Grand Forks Herald
記事要約
ノースダコタ州グランドフォークスに、大学生の実務経験と地域の労働力不足解消を目的とした「ノースダコタ大学(UND)移民法クリニック」が今月開設された。州議会は2月に法案を可決し、2年間で40万ドルを拠出している。

ノースダコタ州では求人100件に対して労働者が49人しかおらず、教授でありクリニック責任者のエリック・レセック氏は「移民は地域経済を活性化し、合法的に働き、税金を納め、社会に貢献する」と強調している。クリニックは学生向けの単位取得科目として運営され、毎学期8~10人が参加予定で、裁判経験や依頼者対応など幅広いスキルを磨くことを目的としている。また、卒業後に州内で移民法を実務として担う人材の定着も期待されている。

相談者への法的支援は無料で提供される一方、移民法の分野は極めて複雑で、ビザ発給の制限、長い処理遅延、制度と現実の乖離、さらには詐欺的な偽サービスなど多くの課題が存在する。レセック氏は現状を「混乱状態」と表現し、30年近く包括的な移民制度改革が行われていない点を問題視している。

それでも彼は、学生に実践的な機会を提供し、地域に根ざした移民法弁護士を育成することに強い意欲を示しており、すでに多くの学生が秋学期の受講に意欲を見せているという。グランドフォークスは生活費の安さ、安全性、仕事の機会を理由に移民コミュニティも拡大している。
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