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2025年移民白書と外国語と物理学の国際教員採用と定着率への影響

公開日
2026-01-04
メディア
Higher Education Policy Institute
記事要約
2025年夏に公表された英国の移民ホワイトペーパーは、イングランドの教員人材政策に大きな影響を及ぼしている。特に、Graduate Visaが24か月から18か月に短縮されたことで、外国人教員研修生が必須の2年間の初任教員研修を修了できない制度的な不整合が生じている。

物理や現代外国語などの不足教科では、国内人材の確保が長年困難であり、外国人教員が重要な役割を果たしてきた。教員養成目標の達成率は物理で17%、現代外国語で42%にとどまり、状況は深刻である。こうした背景から、教員養成機関は移民政策改革が採用や定着に与える影響に強い懸念を示している。

Graduate Visaの短縮により、学校が早期に就労ビザのスポンサーとなれない場合、研修修了前に帰国を余儀なくされるケースが増えると見込まれる。しかし、多くの学校は費用や事務負担の問題からスポンサーになることが難しく、結果として高額な奨学金を投入しても人材が定着しない可能性が高い。

さらに、移民に依存しない人材確保を掲げる方針のもと、不足職種の対象が狭められ、物理や現代外国語教員が事実上支援対象外となる恐れがある。一方で、国内の人材供給は極めて脆弱で、専門教員不足はすでに教育現場に深刻な影響を与えている。

国際教員は多様な経験と専門性を持ち、教育の質や包摂性を高めてきたが、現行政策はこうした人材の定着を妨げている。報告書は、ビザ制度の見直しや学校への支援強化、教育政策と移民政策の整合性確保が不可欠であると結論づけている。
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