入管・在留関連ニュース

〈社説〉入管死から5年 制度の根幹、改まらぬまま

公開日
2026-03-06
メディア
信濃毎日新聞
記事要約
スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管施設で亡くなってから5年が経ったが、死の真相は十分に解明されていない。ウィシュマさんは体調が著しく悪化し飢餓状態が疑われていたにもかかわらず、適切な医療を受けられないまま33歳で亡くなった。

背景には、在留資格のない外国人を無期限に収容でき、司法審査や外部監視がほとんどない入管収容制度があると指摘されている。しかし入管の調査は職員の意識や医療体制の問題にとどまり、制度の問題や職員の責任は問われていない。遺族は真相究明と国の責任を求めて訴訟を続けているが、監視映像や公文書の多くは十分に開示されていない。

さらに2023年には、送還を強化する入管難民法改正が成立し、制度の根幹は変わらないまま入管の権限が強化された。政府は「不法滞在者ゼロプラン」を推進しており、強制送還の増加や家族分断の事例も指摘されている。記事は、外国人の人権が軽視されている現状を問題視し、ウィシュマさんの死を踏まえて制度を根本から見直す必要があると主張している。
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被収容者等の人権

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