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埼玉・在日クルド人の今―暴走する「ヘイト」は止まらないのか

公開日
2024-10-04
メディア
nippon.com
記事要約
埼玉県川口市と蕨市に住む在日クルド人コミュニティは、ヘイトデモやSNS上のデマ情報に直面し、深刻な不安を抱えている。2004年に日本に来たトルコ出身のクルド人、イシ・ケマルさんは、祖国での差別から逃れ、日本での生活を選んだが、最近のヘイトスピーチや排斥運動に苦しんでいる。特に、クルド人を標的にしたデモは増加しており、差別団体が煽動する内容は過激化している。

クルド人の存在が注目されたのは、改正入管法の議論が進んだ際で、その影響でヘイトが可視化された。川口市内では、ゴミ出しや騒音に関するトラブルが日本人住民とクルド人との間で生じており、一部報道がこれを煽った。とはいえ、実際の犯罪率は減少しており、クルド人による犯罪は少数派である。

川口市役所の職員は、ヘイトに対する電話が市外からかかってくることが多いと述べており、ヘイトデモの参加者もほとんどが他県からの人々である。クルド人のタシ・メメットさんは、在日クルド人が日本で担っている仕事の重要性を語る一方で、差別的な扱いや嫌がらせが日常化していると訴える。

ヘイトの対象は変わってきており、以前は在日コリアンや中国人が標的だったが、最近ではクルド人が新たな標的となっている。このように、デマと差別が絡む中、クルド人たちは日常生活での恐怖感を募らせている。
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クルド人,共生

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2024-05-10
(社説)入管法改正案 共生社会の理念を貫け(朝日新聞)
入管法,共生,育成就労,永住者,特定技能