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移民: 英国には何人来てルールがどのように変わったか?

公開日
2024-11-29
メディア
BBC
記事要約
イギリスの2024年6月までの1年間における純移民数は、72万8,000人で、前年より20%減少しました。この減少は、前年の移民数が新たに修正され、90万6,000人と大幅に引き上げられたことが影響しています。この期間中、イギリスに滞在を目的として入国した人は約120万人で、うち479,000人が出国しました。

移民の内訳を見ると、86%が非EU諸国出身で、その多くがインドからの労働や学業目的での移住者でした。一方、EU 諸国からの移民は全体の10%を占め、5%がイギリス国民でした。非EU移民の中では、約8万人が難民申請を行い、小規模船舶での不法入国者も含まれていました。

学生ビザの発給数は前年より13%減少しましたが、研究プログラムを除く大学院生は家族を帯同できない新ルールが影響しています。就労ビザに関しても、2024年4月から適用されている新しい給与基準により、最低給与が38,700ポンドに引き上げられ、一部の職種を除いて以前より取得が難しくなりました。これにより、労働市場における影響が懸念されています。

季節労働者ビザの枠も定められ、2024年には47,000人分が割り当てられましたが、これには家族の帯同が認められず、短期的な雇用に限られています。また、EU離脱後はEU市民の自由な移動が制限され、EUからの純移民はマイナスに転じる一方で、非EU諸国からの移民が増加傾向にあります。

これらの移民政策の変化は、イギリス社会や経済に大きな影響を与えており、政府は移民数の調整と労働市場のニーズのバランスを模索している状況です。
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