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トランプ大統領の最初の移民対策:国境に軍隊を派遣し、市民権を制限

公開日
2025-01-20
メディア
EL PAÍS
記事要約
ドナルド・トランプは再選後、初めての演説で、第二期の初日に実行する大統領命令を発表しました。その中で、移民に対する厳しい対策が中心で、特に「国家の侵略を排除する」として、メキシコ国境に兵士を派遣し、国家緊急事態を宣言して不法移民を減らす方針を示しました。また、メキシコの麻薬カルテルや犯罪組織をテロ組織として指定することも発表されました。

トランプは「不法入国者は即座に拘束し、追放する」と述べ、移民の保護政策「キャッチ・アンド・リリース」を終わらせる意向を示しました。さらに、移民がアメリカに永住するための要件を、現在の5年から14年に引き上げることを提案し、1798年の「外国人及び扇動法」に基づき、外国人に対して厳しい取り締まりを行うとしました。

また、トランプは亡命の権利を終わらせ、難民や避難民の受け入れを4ヶ月間停止する提案をしました。これに伴い、CBP Oneアプリが一時的に停止し、多くの移民が影響を受けました。さらに、「メキシコにとどまる」プログラムを再開し、移民がアメリカに入国する前にメキシコで待機させる措置を取り戻す意向を示しました。

トランプの新しい政権はまた、メキシコの麻薬カルテルをテロ組織として指定し、アメリカがメキシコでの軍事介入を行う可能性があるとの解釈を招いています。この他にも、トランプの移民政策は強硬であり、メキシコ政府との摩擦を再燃させる可能性があります。

トランプは、これらの厳格な措置によって移民管理に強い手を示す一方、実際には南部国境の不法移民数が減少しており、バイデン政権の末期には不法移民の取り締まりが大幅に減少したことも言及されました。
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