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仮放免の日々 光はどこに 戦争、迫害を逃れても遠い自由

公開日
2025-05-25
メディア
毎日新聞
記事要約
日本では強制退去命令を受けた難民申請者が一時的に収容を解かれる「仮放免」制度の下、移動や就労、健康保険加入が制限され、生活が極めて困難な状態に置かれている。2024年の難民申請者は約1万2千人だが、認定はわずか190人にとどまり、多くの人が不安定な仮放免状態で暮らしている。

スリランカ出身のルビさんは母国での襲撃事件をきっかけに日本へ逃れたが、難民申請が認められず、送還の恐怖に怯えている。ナイジェリア出身のラッキーさんは日本人女性と結婚したが、入管収容や経済的困窮、妻のうつ病などに苦しみながら、日本での生活継続を望んでいる。旧ユーゴスラビア出身のフローリムさんはPTSDを抱え、無国籍状態のまま日本にとどまっており、帰国のめども立たない。

一方、ミャンマー出身のミミさんは仮放免から在留資格を得て介護職に就き、自立した生活を送っている。彼女は「仮放免では働けず、生活も成り立たない」とし、制度の見直しと就労機会の必要性を訴えている。全体として、仮放免者の過酷な生活と制度の矛盾が浮き彫りになっており、人道的な支援と制度改革の必要性が問われている。
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