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AI操作されたマレーシア入国管理官の映像がインドネシアのパスポート詐欺につながる

公開日
2025-08-22
メディア
AFP
記事要約
マレーシアで、インドネシア人を狙った偽の入管手続き詐欺が確認された。詐欺グループは、AIで改変した動画や偽のWhatsAppアカウントを用い、マレーシアやインドネシアの入管職員になりすまして高額な料金を要求している。

TikTok上では、制服姿の男性が「ビザやパスポートの手続きをするならアンソン・ヘリスティアワンに連絡を」と呼びかける動画が拡散されたが、これはAIで口や瞬きの動きが不自然に加工されたものであった。紹介されたアンソンは元在マレーシア・インドネシア移民当局駐在官だが、現在そのような職員は存在せず、動画に登場する人物やアカウントも偽物である。

詐欺アカウントはパスポート申請に必要な個人情報を入力させ、700〜900リンギット(約2万〜2万7千円)と、実際の料金(最大100リンギット)より大幅に高額な金額を請求していた。

インドネシア大使館は「正規の手続きは大使館のオンライン予約のみであり、WhatsAppや第三者を介した申請は存在しない」と注意を呼びかけた。AFPは過去にも同様の偽アカウントや、AIで生成された「現金給付」などの詐欺動画を繰り返し検証している。
タグ
マレーシア