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外国人コンビニ店員に対するカスハラはなぜ起こるのか…加害する日本人客の歪んだ心理と跳ね返ってくる5つのブーメラン

公開日
2025-09-18
メディア
集英社オンライン
記事要約
2024年10月時点で外国人労働者数が過去最多の230万人を超える中、日本の労働市場では特に人手不足の業種で外国人労働者の需要が高まっている。コンビニ業界も例外ではなく、都市部では外国人アルバイトが全体の3割を占める時期もあるほど依存度が高まっている。

しかしその一方で、外国人店員に対するカスタマーハラスメント(カスハラ)が深刻化している。日本語能力の不足や、外国人に接客されること自体を嫌がる一部の客によって、「差別的」な言動が日常的に起きている。こうしたカスハラは、働く外国人に精神的な負担を与え、辞職やアルバイト敬遠につながりかねない。

結果として、カスハラは以下のような形で社会全体に悪影響を及ぼす。第一に、外国人が働きたくない職場になることで人手不足が悪化し、利便性や安全性が損なわれる。第二に、スタッフの定着率が下がることでサービスの質が低下する。第三に、人材確保のためのコスト上昇が商品価格の上昇につながる。第四に、24時間営業の維持が困難になれば地域の防犯体制が弱まる。そして第五に、外国人への差別的対応が国際的に批判されれば、日本全体のイメージが悪化し、観光や留学、経済活動にも打撃を与える。

つまり、外国人店員へのカスハラは単なる個人の問題ではなく、日本社会全体の活力や安全、経済にも悪影響を及ぼす行為である。今後は、外国人労働者を排除するのではなく、違いを受け入れ感謝する姿勢が求められている。
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2025-09-04
経営・管理,共生