世界の移民・難民
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がん専門家トップは「移民に関する政治家のメッセージに英国への関心を失っている」

公開日: 2025-04-21
メディア: The Guardian
記事要約: イギリス政府の移民に関する政治的な言動が、世界中の優秀ながん専門医や研究者のイギリスへの移住・定着を妨げており、それががん治療や研究の進展に深刻な影響を与えていることが、流出した報告書から明らかになった。

報告書は、英国内の医療従事者不足とがん患者の増加が進む中で、NHS(国民保健サービス)患者の治療や新たながん治療法の開発において「国際的な人材の確保と維持」が不可欠であると指摘している。しかし、移民に否定的な政治的言説が外国人専門家を遠ざけ、臨床試験や研究プロジェクトの遅れ、患者の治療機会の損失につながっている。

また、ビザ取得費用の高騰も人材確保を難しくしており、研究機関は巨額の費用をビザに費やしている。たとえば、フランシス・クリック研究所は年間50万ポンド超、キャンサーリサーチUKの研究所は年間69万ポンドをビザ関連費用に支出している。

報告書では、移民制度の見直しと、がん専門職およびその家族に対する移民コストの削減が必要とされている。

政府は国際的な連携強化と医療研究の促進を進めていると述べるが、現場からは「国際的な協力なしではがん克服は困難」との声が強く上がっている。
タグ: 英国