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クーパーは外国人犯罪者の国籍公表を命じ、ファラージに「迎合」した

公開日
2025-04-22
メディア
The Guardian
記事要約
英内務省は、英国における外国人犯罪者の国籍と犯した罪の詳細を年内に初めて公表する方針を示しました。この決定に対し、移民支援団体や一部の議員からは「差別を助長し、暴動の危険性を高める」と強い批判の声が上がっています。

移民の権利擁護団体や労働党議員らは、この動きがナイジェル・ファラージ率いる改革UK党への対抗策であり、スケープゴート(身代わり)を作る「犬笛政治」だと非難。昨年夏の反移民暴動の再発リスクも指摘されました。ノリッジ・サウス選出のクライヴ・ルイス議員は、「国民には真実を伝える必要があるが、外国人だけを名指しにする統計は偏見を煽る」と懸念を示しました。

これに対し内務省関係者は、「国民に外国人犯罪者の情報を透明に伝えることが目的」だとし、保守党政権時代にはできなかった改革であると主張。政府によると、現在英国には1万9,000人以上の国外退去予定の外国人犯罪者がいるとされ、国籍別ではアルバニア人、ルーマニア人、ポーランド人が多く、主な罪状は麻薬製造、窃盗、暴行などです。

ロバート・ジェンリック影の司法相も「大量移民が国内の犯罪を助長している」として、この新方針を歓迎しています。

なお、近年の内務省は移民政策を強化しており、危険なルートで渡航した者の市民権申請拒否や、フランスとの庇護申請者送還協議など、厳格化の動きを見せています。
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