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「選挙対策」と言われないために 自民特命委、外国人問題で即実行できる政策は 難易度別

公開日
2025-05-17
メディア
産経新聞
記事要約
自民党は、埼玉県川口市を中心としたクルド人をめぐる問題など、在留外国人に関する諸課題を受けて、「外国人問題に関する特命委員会」を新たに設置し、来週にも初会合を開く予定である。しかし、対応が遅すぎるとの批判もあり、国会議員には実効性のある政策の実行が求められている。

特命委では、外国人に関連する政策課題を5段階の難易度に分けて整理している。最も対応が容易な難易度1には、外国人が日本の運転免許に切り替える際の「外国免許切替」制度の見直しがあり、制度の不備や簡易すぎる試験内容が問題視されている。難易度2には、川口周辺に多いクルド人の来日を可能にしているトルコ国籍者へのビザ免除の停止が含まれる。これは政治判断次第で実現可能とされ、過去の事例にも前例がある。

中程度の難易度である3には、難民認定制度の悪用防止が挙げられ、特に就労目的での申請が問題となっている。審査の迅速化が求められるが、人員不足など課題も多い。難易度4では、外国人による国民健康保険の保険料滞納が目立ち、制度への「ただ乗り」が指摘されている。対策としては、前払い制度の導入や外国人と日本人を別制度にする案がある。

最も対応が困難とされる難易度5には、安全保障上重要な土地の外国資本による取得規制がある。これは国際的な条約による「内外無差別原則」が障壁となっており、日本国内でも制度の見直しが必要とされているが、実現には法整備と国際調整が必要になる。

このように、外国人問題への対応には迅速かつ段階的な取り組みが求められており、特命委員会の実効性が今後注目される。
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