入管・在留関連ニュース

同性愛男性は「難民に該当」　国の不認定処分を違法と判断　大阪地裁

公開日: 2024-07-04
メディア: 産経新聞
記事要約: 北アフリカから来日した30代の男性が、同性愛を理由に迫害されるおそれがあるとして、日本の難民不認定処分の取り消しを求めた訴訟で、大阪地裁は4日に国の処分を違法と認定し、取り消しを命じました。男性は、令和元年末に来日し、家族から監禁や暴行を受けたことを理由に難民申請を行いましたが、当初は認められませんでした。

裁判所は、男性の母国では同性愛者が社会的に嫌悪され、刑事罰が科されることがあると指摘し、帰国すれば家族からの危害や逮捕の「現実的なおそれ」があると判断しました。判決後、男性は「うれしい気持ち」と述べ、日本での生活を希望しています。代理人弁護士によれば、裁判所が同性愛を理由に不認定を覆すのは昨年に続き2例目で、性的マイノリティーの難民認定が可能であることが示されています。
タグ: 難民認定,裁判