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現場の「頑張り」頼りの日本語指導 外国ルーツの子ども急増、高い退学率など課題山積

公開日
2025-01-12
メディア
千葉日報
記事要約
日本における外国にルーツがある子どもたちの急増に伴い、学校現場での対応が遅れていることが課題となっている。文部科学省の調査によると、外国籍の児童生徒は2023年5月時点で6万9千人に達し、増加傾向にある。特に千葉県内では、日本語指導が必要な生徒の数が増えており、定時制高校では外国ルーツの生徒が多く、日本語指導が行われている。しかし、日本語能力の差が大きく、指導が困難であり、退学率の高さも問題となっている。

千葉県内の定時制高校では、外国籍の生徒が日本語を学ぶための「レインボールーム」が開催され、日本語教育が行われているが、課題は多い。特に、日本語の話し方や書き方に差があり、授業の内容を理解するのが難しい生徒も多い。教育現場では、教員や教育相談員が連携して支援を行っているものの、現場の負担が大きく、行政の支援が十分ではない。

外国ルーツの生徒は、日常会話は早期に習得する一方、学習に必要な日本語は長期間の学習が必要とされる。そのため、教育の質には差があり、個別の対応が求められる。外国にルーツを持つ子どもたちの教育は「恩恵」と見なされがちであり、今後は行政の支援が重要となる。人口減少による労働力不足解消のため、外国人受け入れが進む中で、これらの子どもたちに対する教育の充実が求められている。
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