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宮崎県延岡市にミャンマー人が押し寄せる理由

公開日
2025-01-26
メディア
東洋経済オンライン
記事要約
延岡市は、ミャンマーとの深い交流を築いた地方都市として注目されています。この交流のきっかけを作ったのは、富山隆志さんという人物です。彼はアマチュア無線を通じて1992年にミャンマーと関わり、その後もJICAなどで技術協力を行い、2014年には延岡市の若手企業経営者と共にミャンマーへの進出を模索。延岡商工会議所や県北地区部会などが協力し、同年10月に「延岡・ミャンマー友好会」を設立しました。

その後、延岡の企業はミャンマーの経営者と交流し、企業視察や文化体験を通じて、より深い関係を築きました。延岡市は、ミャンマーの経営者たちに日本式経営を学ぶ場を提供し、さらに2015年にはミャンマーで開催された国際会議にも参加。2016年には、延岡を代表する「ノベオカフェ」がミャンマーのマンダレーに開設され、ビジネスマッチングやセミナーが行われました。

しかし、コロナ禍やミャンマーの政治的な混乱(2021年のクーデター)にもかかわらず、両国間の交流は続き、延岡ではミャンマー人の採用が増加しています。特にミャンマー人材は、延岡の企業での労働力として重要になり、ミャンマー人を受け入れる企業同士での交流も活発に行われています。

延岡市の成功の要因として、民間主導での交流、信頼の醸成、長期的な関係構築を目指す姿勢が挙げられています。また、富山さんは将来的に延岡市にミャンマーのアンテナショップを作る計画を進めており、地方創生におけるモデルケースとなっています。
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共生,ミャンマー

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