入管・在留関連ニュース

ウクライナ侵攻3年 日本に避難の学生、キーウに残る双子の姉思い心痛

公開日
2025-02-23
メディア
毎日新聞
記事要約
ロシアのウクライナ侵攻から3年が経過し、日本では1982人のウクライナ避難民が暮らしている。筑波大学では31人のウクライナ人学生を受け入れており、キーウ出身のマリーナ・ヘレツカさん(23)もその一人。彼女は日本での支援に感謝しつつも、キーウに残る家族の安全を案じている。

侵攻開始時、マリーナさんはキーウの自宅にいたが、家族と共にリビウへ避難し、その後チェコを経てドイツへ移動。ドイツ滞在中に筑波大学の受け入れを知り、2022年9月に来日した。両親と祖母はドイツに残り、双子の姉はリトアニア経由でウクライナへ戻った。姉は現在も空襲警報のたびに避難を余儀なくされている。

ウクライナの建物が破壊され、帰国を諦める友人もいるが、マリーナさんは日本で建築関係の仕事に就き、経験を積みたいと考えている。ロシア国内ではメディア統制により侵攻を肯定する声が多い状況に悲しみを抱き、「戦争が早く終わってほしい」と願っている。

日本財団の調査では、ウクライナ避難民の7割超が「できるだけ長く日本に滞在したい」と回答。筑波大の支援策は2024年度で終了予定だが、多くの学生が日本での進学や就職を希望している。しかし、ウクライナの大学が対面授業を卒業要件とするため、学位を取得できず、日本で高卒扱いとなるケースもあり、進路に課題が生じている。
タグ
ウクライナ

「ウクライナ」を含むニュース記事一覧

公開日
記事のタイトル
タグ