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まるで小説「やさしい猫」の訴訟が26日控訴審判決…夫妻は幸せな結末を待つ【小説家・中島京子さん手記全文】

公開日
2025-08-19
メディア
東京新聞
記事要約
この記事は、日本人のなおみさんとスリランカ人の夫ナヴィーンさんが、在留資格をめぐって国を相手に争っている裁判について伝えている。ナヴィーンさんは母国で政党活動中に暴行や殺害予告を受け、2004年に日本へ逃れたものの、留学ビザの更新ができず不法残留となり、難民申請も認められず2013年には退去命令を受けた。2016年になおみさんと結婚したが、日本人配偶者としての特別在留許可も与えられないままである。夫妻は難民認定と在留特別許可を求めて提訴したが、2024年12月の一審で東京地裁は「スリランカ政府の迫害ではない」「不法残留の上に成り立った婚姻」などと判断し訴えを退けた。2025年8月26日に控訴審判決が予定されており、入管庁が進める「不法滞在者ゼロプラン」によって強制送還の可能性が一層高まる中、家族が引き裂かれる危険が強調されている。支援団体は要望書や署名を集め、夫婦を支える活動を続けているが、ナヴィーンさんは働けず、なおみさんが過労気味であることも訴えられている。小説『やさしい猫』の作者・中島京子さんは、この夫婦と小説の設定が酷似していることに驚きを示しつつ、ナヴィーンさんが本当に帰国できない難民である点を強調し、強制送還は暴力に等しいと指摘している。現実の裁判が家族の生活と人権をどう扱うのか、その行方が注目されている。
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難民認定,在留特別許可,裁判

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2024-07-09
入管政策,入管法,難民認定,永住者.育成就労,技能実習