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オーストラリアの反移民抗議運動を紐解く

公開日
2025-09-22
メディア
AL HAKAM
記事要約
最近、西洋諸国では移民問題が敏感な話題となっており、オーストラリアも例外ではありません。2025年8月31日(日)、オーストラリア各都市で大規模な反移民デモが発生しました。主催団体「March for Australia」は、移民の増加がオーストラリアの団結や文化、信頼を損なっていると主張し、オーストラリアの未来を守るための行動だとしています。

デモには極右的な思想を持つ参加者もいれば、住宅危機などの経済的問題を理由にする人々もいました。例えば、アデレードの主催者は「住居や資源が不足している中、移民数を抑え、大人として国全体で議論すべきだ」と述べています。しかし、移民と住宅危機の直接的な因果関係は学術的には証明されておらず、住宅建設の遅れや規制が主な要因とされています。

メルボルンのデモでは、極右活動家トーマス・スウェルが「非白人の強制送還(再移住)」を訴えるなど、過激な主張も見られました。リークされた録音では、デモ参加者が「白人の文化と遺産を守る」といったメッセージの段階的な表現方法を練習していたことが明らかになりました。

一方で、移民に対するバランスの取れた視点も存在します。アハマディー・ムスリムの指導者、ハズラト・ミルザ・マスルール・アフマド師は2016年にスウェーデンで、移民は新しい国に忠誠を尽くし、法を守り、その国の発展に貢献すべきだと述べました。この言葉は、現地住民と移民の双方の責任を強調するものであり、移民問題において前向きな視点を提供しています。
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