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マニトバ州の信頼できる雇用主プログラム提案は、移民と労働者保護における大きな転換を示唆している

公開日: 2025-12-29
メディア: ImmigCanada
記事要約: カナダ・マニトバ州では、労働力不足と外国人労働者の保護を両立させる新たな取り組みとして、マニトバ・トラッキング協会が「信頼できる雇用主(Trusted Employer)制度」を移民制度に組み込む提案を行い、注目を集めている。

この制度では、外国人労働者を雇用する企業に対し、法令順守、公正な労働慣行、実際の事業運営能力を事前に証明することを求める。例えば、保有するトラック台数と雇用予定の運転手数の整合性や、到着後の免許取得・社会保険番号取得支援などが要件となる。単なる申告ではなく、証拠に基づく審査が特徴だ。

制度の中心には外国人労働者の保護があり、賃金不正や労働搾取、労働者人身取引への対策が狙いとされる。独立した監査により、問題のない企業のみが外国人労働者受け入れを認められる仕組みが想定されている。

導入されれば、移民申請時に雇用主の認証を添付することで審査の迅速化や透明性向上が期待され、労働者にとっては安全性の向上、行政にとっては監督強化につながる。これは、量より質を重視する近年のカナダ移民政策の流れとも一致している。

この提案は、マニトバ州にとどまらず、他州や他産業にも応用可能なモデルとなる可能性があり、今後のカナダにおける分野別移民政策の方向性を示すものとして議論が続いている。
タグ: カナダ