入管・在留関連ニュース

難民申請不許可取り消し求めたスリランカ人男性の悲痛な訴え 「私たちは家族」

公開日
2024-05-21
メディア
週刊金曜日
記事要約
スリランカ人のナビーンさんと妻の久保なおみさんが、難民申請不許可の取り消しを求めて東京地裁で起こした裁判で、4月18日に証人尋問が行われた。通常、難民申請者が原告となるが、今回は日本人配偶者のなおみさんが原告になった理由は、仮放免中に家族が苦しむ状況を訴えるためだ。

証人尋問では、ナビーンさんがスリランカでの政治的迫害を証言し、日本に留学ビザで来日した後、不法滞在状態となり、2012年に入管に収容され、仮放免後になおみさんと結婚。しかし、その後も働けない状況が続き、家族を支えられないことに苦しんでいると述べた。国側は証言内容に矛盾があると反対尋問を行うが、重要な質問が欠けていた。

次に、なおみさんが証言し、ナビーンさんとの交際と結婚に至る経緯を説明した。国側からは、ビザ問題についての認識がなかったことを疑問視されたが、なおみさんは当時の情報不足を訴えた。

裁判は7月25日に結審予定。
タグ
難民認定,裁判,仮放免