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(The Toronto Star)【オピニオン】私は専門分野で仕事が見つからない移民です。この制度はカナダ人を守るどころか、彼らを失望させています。

公開日
2026-08-17
メディア
The Toronto Star
記事要約
この記事は、カナダが海外では「優秀な人材を歓迎する進歩的な国」として自国をアピールする一方、実際に移住した外国人の職歴や専門能力が十分に評価されず、「カナダでの経験がない」ことを理由にキャリアを継続できない現実を指摘している。

筆者はウクライナで戦争が始まった2022年、家族とともにカナダへ移住した。国際線の客室乗務員として約10年の経験を持ち、医療緊急事態への対応や多国籍クルーの統率など豊富な実務経験があったが、就労許可だけでは客室乗務員として働けず、永住資格が必要であることを知る。永住申請は約2年間にわたり審査中で、その間、オンタリオ州の小さな町で保険会社の受付として働きながら、大学で学んだ国際ジャーナリズムを生かして地元紙への執筆も始めた。

筆者によれば、同様の問題は医師、技術者、教育関係者など多くの外国人専門職に共通している。資格認定、試験、再教育には多額の費用と時間が必要で、移民は生活費を得るため専門性とは無関係な低賃金・肉体労働に従事せざるを得ない場合がある。特に医療分野では、カナダが深刻な医師不足に直面しているにもかかわらず、外国で訓練を受けた医療専門職が倉庫などで働いているという制度的な矛盾が生じている。

筆者は、これは移民だけの損失ではなく、カナダ社会全体の損失だと主張する。外国で得た資格や経験を全面的に否定するのではなく、カナダ固有の法令や制度を学ぶ短期・集中的な研修などによって既存の能力を補完し、速やかに専門職として働ける仕組みを整えるべきだという。移民の統合とは単に受け入れることではなく、彼らが持つ能力を社会の中で生かし、「自分の能力が評価され、社会に貢献している」と実感できる環境をつくることだと論じている。
タグ
カナダ