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「職場の同胞にもいじめられて…」実習先から失踪したベトナム人女性、外国人労働者の現実

公開日
2024-10-10
メディア
産経新聞
記事要約
日本で働く外国人労働者は204万人に達し、そのうち約20%の41万人が技能実習生である。昨年、9753人の技能実習生が実習先から失踪し、その背景には劣悪な労働環境がある。ベトナム籍のチャン・ティー・タインさんは、職場での嫌がらせや不適切なルールの強制に苦しみ、実習先から姿を消した。彼女は母国の送り出し機関に60万円を支払って来日し、農業関係の実習に従事していたが、実際の労働条件は説明されたものとは異なり、低賃金や人間関係のトラブルに悩まされていた。最終的に、チャンさんは寮を早朝に抜け出し、同郷の友人の支援を受けることになった。

日本の技能実習制度は、本来技術の還元を目的としたものであるが、実際には人手不足を補う手段として機能している。この制度は批判されており、政府は令和9年から新たに「育成就労制度」を導入する計画だ。チャンさんは、友人から借りた金を返済し終えた今、「もっと日本で働きたい」と考えており、平等な環境で働くことを望んでいる。
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