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地域任せに限界、川口に集住「クルドの子」の教育 白か黒かでなく学校現場の実情に合った方針を

公開日
2024-07-15
メディア
東洋経済education×ICT
記事要約
埼玉県南部には1990年代からクルド人が集住し続け、現在は約2000〜3000人が暮らしています。彼らは主にトルコから来日し、難民申請を行っていますが、多くは認められず仮放免として生活しています。教育面では、クルド人の子どもたちが日本に来ても日本語に触れないまま小学校に入学するケースが多く、文化的な背景から教育の重要性を十分に理解していない親もいます。

小室敬子氏は、川口市でクルド人の子どもたちを支援するボランティアとして、日本語教室を開き、学校生活のサポートを行っています。彼女は、クルド人の親たちが日本の教育制度を理解していないことや、在留資格の不安から子どもたちが学ぶ意欲を持ち続けることの難しさを感じています。

クルド人コミュニティの中には、日本語を学びながら進学を目指す子どもたちもおり、特に進学や受験に向けた不安が大きいです。政府の移民政策に対する冷淡さや、難民申請の手続きに対する無理解が、彼らの生活や学びに影響を及ぼしています。

小室氏は「ここで大きくなれ」と連れてこられた子どもたちが、少しでも学び続けられるよう支援していく意向を示していますが、彼女自身も地域の住民としての葛藤を抱えています。多文化共生の実現には、表面的な理解に留まらず、実情を見つめることが必要だと語っています。
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難民認定,生活一般,クルド人,仮放免

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