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ベトナムの高級ホテルでみた“日本離れ” 出稼ぎ労働の魅力薄く 新規入国者数はインドネシアが増加

公開日
2024-08-10
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AERA dot.
記事要約
日本で働く外国人労働者、特にベトナムからの出稼ぎ労働者にとって、円安の影響で日本で働く魅力が薄れています。2011年の東日本大震災以降、ベトナムからの労働者が急増し、特に技能実習生の数が増加しました。しかし、最近では日本からの求人が減少し、台湾やインドネシアに移る傾向が強まっています。

ハノイ市内の高級ホテル「F」では、以前は日本人客が多かったが、現在は台湾人客が増え、日本人はほとんど来なくなったといいます。ハノイの送り出し機関LACOLIによると、円安の影響で、日本で得られる収入が減り、労働者が求める賃金水準が上昇。以前は月収2万~3万円だったのが、今では地方でも4万~5万円を求めるようになっています。このため、企業からの求人票が減り、採用が難しくなっています。

また、ベトナムの経済成長と円安の影響により、若者たちはより高い賃金を求めるようになり、日本を目指す若者は減少傾向にあります。一方、すでに日本で働いているベトナム人は、日本での生活に対する期待が変わり、長期的に働く意向が高まっています。

日本は依然として、ベトナム人の主要な出稼ぎ先であり、23年には日本に派遣された労働者数は8万人以上、次いで台湾が5万8千人でした。しかし、円安により新たに日本を目指す人は減少しており、需要と供給のバランスが変わってきています。
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技能実習,インドネシア

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